栽培中の品種


 

ブルーベリーは品種ごとに味や実の大きさ、香りなどに違いがあります。

ブルーベリーにとって理想的な環境を整えて育てると、それぞれの品種の個性がはっきりと光り出します。

ぜひ色々な品種を食べ比べて、お気に入りを見つけていただきたいです。

 


品種名 熟期 味・特徴
スージーブルー
スージーブルー
6月下  花は遅めに咲くが実の肥大・色づきが早い。大粒で果肉がなめらか。甘いが香りは弱め?収量も多い。ハウスより露地の方が実に大粒が少なかったが、味は濃くできた。日照量の影響か?


オニール
オニール
6月下  ジューシーで口の中に優しい甘さが残る。マイルドな香りで癒される。皮が薄く柔らかいので、摘み取る時に破れやすい。大きめの木は露地でも結実した。雨が続くと実が割れてしまうことがある。


スノーチェイサー
スノーチェイサー
6月下

早摘みしても甘い!丸いコロンとした実でかわいいが、花のめしべが芯のように残るので取り除くのに手間がかかる。花が冬でも咲き、寒波でダメになるのでハウス必須。しかし実の大きさが小~中粒なので見劣りしてしまう。

最初に甘みが口に広がり、後からシトラスの香りで甘み好きには最高!



ケストラル
ケストラル
6月下

香りが強く大粒。「アロマな香り」と称される。少し種を感じる。寒さにあまり強くなく、ヨトウムシ等の虫も好んで寄ってくるので、樹勢は弱くないが大きく成長しずらい。



エメラルド

エメラルド
エメラルド
6月下

大~特大粒で、甘くほんのりとした酸味と言われている。常緑性が強く、寒波に当たると花芽もほとんどダメになってしまうため、ハウス向き。ただ、蜂を使った受粉でなければ結実が悪い。



デューク
デューク
6月下

福島県で早生といえばこれ。大きな実がたわわにつき、一斉に熟す。しっかり熟すと香り、酸味の中に甘みも出てきて爽やか。生でも甘いお菓子にあわせても美味しい。樹上で長く熟成させると、味が抜けてしまうことなく味や香りが凝縮する。



ハンナズ・チョイス
ハンナズ・チョイス
6月下

デユークより糖度が20%高いと言われている。中粒が多いがとてもジューシー!グレープジュースのような香りが口に残る。樹上で長くおいておいても、味が抜けずに甘みと香りが増す。



スイートハート
スイートハート
6月下

中粒が多いが、薄いやわらかな皮から甘さが染み出る。細い枝にたわわに実る。色づいてすぐから甘みがあるので安心して食べられるが、長く樹上にあると、味が抜けて旨味が感じられなくなってしまう。夏以降に返り咲きする。



サウザンスプレンダー
サウザンスプレンダー
6月下

中粒が多いが、風味がよい。大地の香り?実は硬めで日持ちする。寒さにやや弱く落果もあるが、露地でも少し収穫できる。早摘みすると少し種を感じるがか完熟すれば気にならず、甘さと風味に魅了される。



ドレイパー
ドレイパー
6月下

大粒で甘い。ハイブッシュ特有の爽やかな酸味と香りもあわせもち美味しい。ただ過湿や肥料の量に敏感で病気に弱いイメージ。また、少しの衝撃で実が軸ごと落ちてしまう。樹勢は強い。



パトリオット
パトリオット
7月上

大粒、時々極大粒。甘みもきちんとあり、香りが強め。早い時期から花芽がたくさん膨らみ、寒さでダメにならないか心配していたが、あまり花芽をつまなければ結実良好。



デニーズ
デニーズ
7月上

まん丸い形で大粒、時々極大粒。果汁が多くてジューシー。実全体が青くならずに熟している時もあるので、完熟が分かりずらい。雨が続くと水っぽい食味。晴れの日が続くと甘みが増す。



フロリダサファイヤ
フロリダサファイヤ
7月上

中粒。開花が早く寒さに弱め。味、香りは良いが、ハウスでの人工授粉ではあまり結実しなかった。蜂が必要か。露地でも少し結実あり。木を充実させて露地を再チャレンジ予定。



ブルーレイ
ブルーレイ
7月上 大粒で粒ぞろいが良い。一般的でクラシックな品種。色づいてすぐだと酸味が強いが、しっかり樹上で熟させるとまったりとした甘みが出る。味が抜けることは少ない。雨でも実が割れにくい。


エチョータ
エチョータ
7月上 大粒はそこまで多くはないが、熟すととてもフルーティで後味が良い。長く樹上においておくと甘みが増して美味しい。雨で実が割れることもある。枝が柔らかくて実の重さで垂れさがるので、支えが必要。


ダロウ
ダロウ
7月上 大粒が多い。完熟前は酸味が強い。しかししっかり完熟させると甘みが増し、何とも言えない深い味わいになり美味しい。あえて早摘みして、酸味と香りの濃いものを甘いクリームなどにあわせると、みずみずしい仕上がりになる。


トワイライト
トワイライト
7月上 大粒が多い。実が硬めで日持ちが良い。甘く、少しの酸味と心地よい香りが調和して、フレッシュなブルーベリー果実として文句無しの品種。南方の品種だが、露地栽培でも結実できた。樹勢も強い。


プリマドンナ
プリマドンナ
7月上 中~大粒。甘くて硬めの実。南方系の品種だが、花芽が寒さに強く、露地でも収穫可能。樹上に長く置いておくと、実の付け根が盛り上がってきてひし形になり、甘さが凝縮される。


チャンドラー
チャンドラー
7月上 大~極大粒。極大粒を実らせるには摘果して着果数を調整する必要がある。中粒ほどの大きさの実では皮が硬く感じる。酸味が強めだが、完熟するとマイルドになり、フルーティな果汁が口いっぱいに広がるので満足感がある。収穫量は多くない。雨で割れやすい。


ブリジッタ
ブリジッタ
7月上 中~大粒で華やかな香り。甘みも酸味もしっかりあって、味が濃く感じる。実の裏まで紫にならないでも完熟している場合がある。パッと広がる香りが楽しくて、ついつい食べ進めてしまう品種。


エリザベス
エリザベス
7月中 大粒が多い。小粒のものと、大粒でも色づきだしてしばらくは酸っぱい。大きい粒のものをしっかり完熟させると、優しく上品な甘みが加わり美味しい。さすが「美味しい」と評判な品種だが、熟期の見極めが難しい。


リバティ
リバティ
7月中 大粒で粒ぞろいが良い。白い粉(ブルーム)が多く美しい。色づいてもしばらくは酸味が強い。1週間ほどおいてしっかり樹上完熟させると甘みも出て、ジューシー。食感がやや硬めで「もちっ」とした感じ。甘みが乗ってきたタイミングで実が軸と一緒にポロポロと落ちてしまうので、美味しく食べるのかが難しい。


タイタン
タイタン
7月中 暑さ・寒さに強く、旺盛に生育する。大~極大粒。皮や種は気にならないが、食感は硬めで果汁が少なめ。しっかりした歯触りで野菜のような雰囲気。甘みもしっかりあり、酸味も後から弱めに追ってきて美味しい。


ピンクレモネード
ピンクレモネード
7月下 小~中粒のピンク色の実。白~ピンク色で完熟が分かりづらいが、完熟前でも甘みがあり美味しい。甘みと酸味のバランスが、その名の通り「ピンクレモネード」のよう。とても可愛らしく美味しいが、花が早く咲いて霜でダメになったり、成長が旺盛すぎて結実にエネルギーが振り分けられなかったりと、収穫量が極端に少ないことがある。

 



クレイワー
クレイワー
7月下 日本では最新の大~極大粒品種。タイタンと同じくらい大粒で、タイタンより美味しいと言われている。収量はタイタンの方が上か。色づいてしばらくは甘みが薄く皮が硬いが、しっかり完熟させると、確かにタイタンよりジューシーで甘みが強くなる傾向。見た目が独特。


プレミア
プレミア
7月下 中粒が多い。南方系の品種で花びらが無いような奇形花だが、寒さの中でも結実した。色づいてから1週間ほど木の上で熟させると甘みが増して美味しい。それまでは酸っぱめの薄い味。少しだけ種が気になることがある。


ブライトウェル
ブライトウェル
7月下 暑さに強く、中~大粒の実をたわわにつける。色づいてすぐから甘みがのってくるので安心して食べられるが、皮や種がジャリっと気になることがある。


サンシャインブルー
サンシャインブルー
7月下 大きな木に成長しない矮性の品種。南方系だが寒冷地でも露地で結実可能。春先早くにピンクがかった花をつける。実は小粒が多く、出荷には見栄えが悪い。しかし味は良く、甘みが強めで酸味とのバランスが良いので、摘み取り園にした際に是非食べてみてもらいたい品種。


バルドウィン
バルドウィン
7月下 暑さに強く、中~大粒の実がぶどうのように沢山つくと言われているが、当地では寒さで花芽がほとんどダメになりあまり結実しなかった。少し種と皮が気になるが、しっかり樹上で熟させると甘みが強くなる。


パウダーブルー
パウダーブルー
7月下 中粒。果実を守る白い粉(ブルーム)が多くて美しい。当地の寒さの中でもまずまずの結実率で収穫期も長い。酸味は強くないが、甘みがもう少しほしいところ。かなりしっかり熟させると華やかな甘みがのる。皮や種が少し気になる。


オクラッカニー
オクラッカニー
7月下 中粒が多い。大木になったものと成長が鈍いものとに分かれる。ブルーベリーガムのような強めの香。甘酸共にあるが、少し水っぽい?成木になれば変わるか?今後に期待。


オンズロー
オンズロー
8月上

中粒が多い。寒波や霜などでほとんどの花芽がダメになったが、少しだけ結実したものも。上品ながらもしっかりした香りがありブルーベリー好きにはたまらない。



モンゴメリー
モンゴメリー
8月上 中粒が多い。これもあまり結実には至らなかったが、熟した実はキャンディーのようなしっかりとした甘みがあり美味しい。成木になるにつれ、耐寒性が増すことを期待。


デライト
デライト
8月上 中粒。これもあまり結実には至らなかった。華やかな香りで、皮や種が気にならず、どんどん口に入れたくなる。収穫量が安定してくるようなら増やしたい品種。


オーロラ

8月上 小粒~中粒で時々大粒。ゆっくり色づくので9月まで収穫可能。過湿や病気に弱く、力の無い枝の実は酸味が強く皮が厚く美味しくない。しっかり熟させると上品な甘みと酸味のバランスがよいが、かなりの期間を要する上にもうそろそろ、というところで軸ごと落ちてしまう。個人的にはジャム用としているが、木が成長するにつれ味が安定してくることを期待。


カロラインブルー

8月上 中~大粒。色づいてすぐは酸っぱいが、そのまま1週間~2週間ほど木の上で熟させると華やかな香りと甘み、酸味の調和が素晴らしくなる。結実率は良好で樹勢も良い。とても美味しい品種だが、どれが色づいてすぐの実で、どれがしっかり熟した実かが見た目で判別しずらい。


メンデイト

8月中 中粒で黒い実。ゆっくり色づくので9月まで収穫可能。甘みと酸味のバランスがよく、種や皮が気にならないので美味しい。雨が続くと水っぽい味になり、少し裂果する。寒さで半分以上の花芽がダメになったが、他のラビットアイ系の品種に比べれば結実率は良かった。


コロンブス

結実せず。花芽の保護と施肥に気を付けて再チャレンジ。甘く、風味が大変良いそう。




【この他、今年から収穫に至る品種!】

・ユーリカ 特大粒で甘みが強い。ハウスでの促成栽培向き。

・ブルークロップ 大粒で寒い土地でスタンダードな品種。少し酸味が効いている。

・スパルタン 特大粒が多く、甘みと酸味が素晴らしいブルーベリーの王様。

・フリッカー 大粒で早い時期に結実。実験的導入。

・ファーシング 大粒で甘く、パリッとした食感。

・ニューハノーバー 風味が優れる。 

・マグノリア 甘酸のバランスが素晴らしい。

・T-142 早く摘んでも甘い。

・ヤドキン ラビットアイ系の中で一番の香り。

・フロリダローズ コーラルピンクの実。酸味がほとんどなく、爽やかな甘さ。

・フクベリー 甘みと風味が素晴らしい。

 

 

【来年に収穫に至る品種】

・オーゼキブルー 中粒だが、甘みが強く、桃・苺・ラズベリーが加わったような風味。

・トロ 甘酸調和で熟期がそろう。実験的導入。

・コリンズ 甘酸調和、実験的導入。

・カーラズ・チョイス 中粒だがブルークロップより糖度が30%高いといわれている。

・バークレー 大粒で甘みが強いが風味が弱め?

・天香ブルー・アイ22 大粒で早摘みでも十分甘い。

・パルメットー 濃厚な甘み、豊産性。

・カミール 実の大きさ、色、食味が特に優れる。

・ジュエル 柔らかさとジューシーさ。強い甘みと程よい酸味。

・オザークブルー 風味が良い。耐寒性がある。

・フェスティバル 独特な香りと高品質な実。実験的導入。

・アイラ 甘く風味が良い。実験的導入。

・アラパパ 甘く、種のザラザラ感がない。実験的導入。

・バーノン 非常に大粒。実験的導入。

・ラヒ 甘すぎるぐらい甘い。

・ノビリス 甘く、種や皮が気にならない。

・ディソット 風味が良い。

 

 

これからもお楽しみに!!